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市原 哲也 先生

胸部大動脈瘤手術の名医
おおたかの森病院
心臓血管外科部長
専門
心臓血管外科部門手術全般
掲載開始日:2016年04月12日
最終更新日:2017年01月30日

臨床実績


年間胸部大動脈瘤手術数
***

専門医資格
***

学会職位
***

学術活動


論文・学会発表数
*** 件
※件数は英語論文を含まない場合がございます

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
***

出身大学
***

略歴
***

受診しやすさ


手術までの待機期間
***

医師指定受診
***

外来待ち時間
*** 時間程度

※医療機関の関係者の方へ

クリンタルでは「患者様へのメッセージ」なども追加することができますので、ぜひこちらのフォームよりご入力をお願い致します。(修正や掲載は全て無料です)

※掲載情報は独自の調査・分析により収集しており、最新かつ正確な情報になるように心がけておりますが、内容を保証するものではありません。
※実際に受診を検討される場合には、直接医療機関にもお電話で問い合わせいただくことを推奨いたします。

市原 哲也先生のインタビュー

公開日:2017年03月04日
患者が自分の家族だと思って常に最善を尽くす

おおたかの森病院の心臓血管外科の特徴はなんでしょうか?

おおたかの森病院は柏市周辺の地域の救急医療を担うという方針で、2005年に、ちょうどつくばエクスプレスが開業した年に開院しました。開院当時は、心臓血管外科はありませんでしたが、この地域の急性期医療の幅をさらに拡張し、市民が一層安心して生活できるようにと、2014年に新設されました。

当院の心臓血管外科は、一般の心臓手術や大動脈瘤の待機的な手術から、急性大動脈解離・大動脈瘤破裂の緊急手術まで幅広く対応可能であることはもちろんですが、特徴は大動脈瘤破裂や急性解離の緊急手術の割合が50%を超える(通常は10-20%)ということです。

心臓血管外科は、施設によって医療の質の差が大きいのが実情です。特に超緊急対応の必要な急性解離や大動脈瘤破裂などの場合、不十分な体制などの理由で受け入られない医療機関は存外多く見受けられます。当院では随時対応ができるように院内の受け入れ体制を整えております。さらに診断から治療開始までの時間を節約すべく、近隣地域はもちろん県内外の医療機関と連携を密にしています。

市原先生が心臓血管外科の道を歩もうと思われたきっかけはなんでしょうか?

私が心臓血管外科の道に進んだのは、学生時代の病院実習の際に「心臓血管外科の疾患は単純だ」と言われたことがきっかけです。最初はあまりピンときませんでしたが、病院実習時に先輩方に付いて心臓血管疾患を学んでみると、確かに単純だと感じました。 例えば、大動脈瘤は確定診断も手術適応も、単純に瘤の大きさや場所、範囲によって決まり、病気の有無が誰の目にも明らかで、さらに手術のうまい下手がすぐにわかります。

治療法も、大きくは2種類です。ひとつは開胸・開腹手術で瘤の部分を人工血管に置き換える方法で、もう一方は血管内治療という、足の付け根や肘の部分を小さく切って、そこからカテーテルを使ってステントグラフト(金属のメッシュで裏打ちされた人工血管)を瘤の内側に置いて新しいトンネルを作る方法です。

そのあたりの単純明解さが、自分の性分にあっているなと思いました。

大動脈瘤手術は人工血管置換術にするか血管内治療にするのかという選択は、医師によって考え方が様々かと思いますが、そのあたりはいかがでしょうか?

私は患者が治療後に元気に退院できるかどうかが最重要項目であると思います。人工血管置換、ステント治療はいずれも一長一短があります。確実に瘤をなくす方法としては現時点では置換手術に軍配が上がりますが、反面、手術の際に体に及ぼす影響は甚大です。これに患者が耐えられるかということが大きな課題ですね。年齢や体力、全身状態、過去に大動脈瘤や他の手術をしたことがあるという手術歴、などは、置換手術の結果の良し悪しの決め手になります。

単純に考えれば、瘤自体は置換手術で取り除けます。しかしながら、手術に耐えられなければ、命を失うか、あるいは様々な合併症で、たとえば手術後に寝たきりになったり、透析が必要となったりする可能性が高いのであれば、置換手術を行うべきか否か、他に方法はないのかを考えるべきでしょう。

そこでステント治療はどうだろうということになるのです。「うん、この状態であればステントでできる」と判断されればステント治療が勧められます。

ステント治療の長所は、治療直後から数時間後には人工呼吸器は外され、水が飲めて、同日あるいは翌朝には食事が始められるということです。つまり体への負担自体はかなり小さいです。しかし、大動脈瘤の大きさや部位によっては血管内治療が不適切な場合もあります。

従って私は、全て人工血管置換術をやるべき、あるいは全てステントグラフトで治療すべきだ、というような極端な考え方は持っていません。常に患者の全身状態や瘤の場所、範囲等を的確に把握し、人工血管置換術、血管内治療のいずれが最適かを見極め、そして患者およびその家族の希望を尊重しながら最終的に治療法を決定します。

具体的には当院では、血管内治療は私とは別の熟練医師が担当しておりますので、すべての患者に対して、「自分ならステントグラフトを選ばない」と思ったときでも、必ず血管内治療担当医と協議して、治療法を決めております。置換手術あるいはステント治療しか教えないとか、片方を押し付けたり、誘導したりはしません。患者や家族から「絶対にステントグラフトでお願いします」と言われることもありますが、私どもは「自分の家族が同じ状態だったらどうする?」ということを判断の基準に置き、それに患者や家族の希望を考慮した上でその方にとって最適な治療を勧めております。

市原先生が名医となるべく、日頃心がけていることがありましたら教えてください

名医などと言われると恥ずかしいのですが。一つはいつでも自分の力を最大限に発揮できる環境を整えておくことが大事だと思います。車でいうならアイドリング状態を保ち、常にアクセルを踏める状態を保つということで、体調の管理はプロとして当然のことだと思っています。

もう一つは無理しないということです。体力的にということではなく、手術での話です。どこまで手をつけるべきか、もしくは手をつけるべきではないのかという判断が一番重要です。どんな手術でも必ず危険は伴いますが、自分で確実にコントロールできる範囲を超えないようにすることが、患者の命を危険に晒さないことに繋がります。何が起こるかわからないという手術の怖さを知ることですね。これ以上踏み込んでしまうと命の危険に陥れてしまうということを、その手前で察知して踏みとどまれるのが名医だと思います。「過ぎたるは及ばざるが如し」です。

おおたかの森病院は緊急対応に力を入れていらっしゃいますが、緊急対応時の市原先生の心構えについて教えてください

まずは患者を目の前にして、「やるしかない!」と覚悟を決めることです。場合によっては、一瞬「どうすりゃいいんだろ???」と手術戦略が立てられない不安、恐怖に支配されることもありますが、治療後に元気に退院なさる姿をイメージして手術に臨むことです。

私は36歳でチーフになった当初、「こんなのどうすりゃいいんだい???」という患者に出くわし、急いで他院の諸先輩に色々と教えを請うこともありましたが、今は多くの経験をしてきたことで、何をどうしたらよいかわからない不安、というものはなくなり、どこをどう直すべきかという地図は描けるようにはなりました。しかし、手術自体は想定通りに完遂しても、術前の状態によって合併症の発生率は左右され、「破裂は直したんだけれど、体はよくならないなぁ」ということが多いものです。でも、やらなきゃ救われないのですから「やるしかない」と覚悟を決めるということですね。

心臓血管外科は治療に際してチームワークが重要ということですが、チームワークを良くするために、どんなことをされていますか

これは特別なことではないと思いますが、お互いを仲間として信頼しあうことですね。お互いに何を考えているのかわからないということが多いとうまくいきません。そうならないように、気になっていることや感謝したいことまで含めて、日頃から何かにつけてコミュニケーションをとることが大事だと思います。

私が責任ある立場になって間もない頃は、想いが伝わらず、つい感情的になったり、その後のフォローもできず、「どうしてわかってくれないんだ」、「自分の背中を見て何かを感じてくれ」と思っているだけのこともありました。しかし、結果的にそれではチームはまとまりません。実際に自分のもとを離れていった医師やスタッフもいました。その反省から、今ではチームメンバーとのコミュニケーションは非常に大切にしています。気持ちは言葉にすることが重要だと考えています。

先生の理想のチーム、今後どういうチームに育てていきたいかというのはありますか?

チームの規模という意味では、2チーム、3チームと大きくして、緊急手術の受け入れを強化したいですね。

理想のチームという意味では、今後は今よりさらに、一緒に喜びをわかちあって、一緒に頑張ろうとか、頑張ってよかったな、とお互い言えるようなチーム作りを進めていきたいですね。もうひとつは、たとえば夜中に、「緊急手術が必要な可能性が高い患者が運ばれてくる」ということでチームに集合をかけたが、搬送後、「手術は不要」ということがあります。こんな場合、「何だよ、手術だと決まってから呼んでよ!」と文句をいいたくなるのが人情ですね?ところがいいチームというのは「手術が要らなくて良かった、良かった!」と患者のために喜び合えるのですよ。そんなチーム、素敵ですよね。実際、今のチームはこういうチームです。

自分が20代の頃にそんなチームの一員だったことがあり、自分でチームを作るときには同じようなチームにしたいと思っておりました。仲間の感情を理解すること、ともに喜んだり、悲しんだり、そうすることで働いていて幸せになれたり、やりがいや生きがい感じられるようになれるのかなと思っています。

患者さんへのメッセージをお願いします

自分の家族だと思って最善を尽くますので、どのようなことでも結構ですので、ぜひ私どもに気軽にご連絡を下さい。

おおたかの森病院の写真

市原 哲也先生の口コミ

オススメ度
5.0
医師の対応
受付・看護師の対応
施設の清潔度
予約方法
外来の待ち時間
手術までの待機時間
予約から初診までの期間 平均0.0週間
外来での待ち時間 平均 -
手術までの待機時間 平均0.0週間
70代 男性 回答日:2017/02/28
良い点

2008年6月、私は市原先生に急患として、大動脈解離手術を受け、心臓から上行大動脈へ径3㎝、長さ14㎝の人口血管置換を受けた者(現73歳)です。気絶をして運び込まれ、目が覚めたらベッドの上でした。その後のリハビリでは、妻にもかなりの負担をかけたものですが、現在では週3回のテニスをこなし、孫とも公園を走り回り、第3者からの見た目では、60代前半の若々しさを保っております。この健康があるのも、市原哲也先生他3名(神の手)のグループにより成さしめた、奇跡の「技」のおかげであると、心から感謝いたしております。患者に向き合う先生方の心構え、技量の確かさ等素晴らしく、信頼に足る方として多くの方々にご紹介しております。

不満点

特段の理由なし。ただ著名であり、市原先生の御性格ゆえか診察の待ち時間が長いように感じます。市原先生の言われる、技術者グループを複数班立て上げる必要がありそうですね。

60代 男性 回答日:2017/04/11
良い点

大動脈瘤は全然痛くないので(私もそうでした)破裂しないと分かり難い病気です、病院の検査で分かったらすぐ(出来るだけ早く)専門医に行く事をお勧めします、私は出来るだけ手術をしたくなかったので市原先生破裂してから来たらだめですか?と馬鹿な事を聞いたら、それでは幾ら私でも0.1%も無い位の確率だから無理だし、破裂したら心臓からの血液がどんどん体内に溢れ出て戻りの血液が無いので2~5分で倒れて意識がなくなるだろうから救急車が来て仮に千葉市からおおたかの森病院に車で真っ直ぐ来たとしても1時間半はかかるだろうから生存の可能性は0に近いから、検査等で気付いたらすぐ病院に行く事が生死を分けると思ってます。

良い点

平成27年3月4日に初めて「おおたかの森病院、市原哲也先生」とお会いしました、すでに紹介者白石博一先生からのCDをチェックしており私の「心臓血管大動脈瘤が何時破裂してもおかしくない危険な状況」で有る事を把握しておりました。CDの映像を私に見せて通常は25ミリくらいの血管太さだが片方は異常に太い(67ミリ位有り)のを見ながら、「この状況は早く大動脈血管を人工血管と置き換え手術が必要ですよ」ほっておくと手遅れになりかねませんので、早目に決断しないと生死を分ける事になります。と言ってから「手術には2000件位の経験が有り自信が有る事、但し6~8時間の手術中に血栓が脳の血管に詰まり麻酔が切れた時に異常を発見してすぐ処置しても半身不随や後遺症が残る可能性も有る、又臓器不全に陥り透析を続けなければならない状況になったり、他の臓器の治療が必要になる可能性もたまに有ります、と執刀医としてはひと通り説明義務を言った後で、但しこれはかなり高齢の人の場合の例も入っているのであなたの今の健康状態だと可能性は極端に低いと思われますよ、ニコッと笑顔で私の顔を覗き込みました。
そうは言われても「手術に万一失敗すれば即死亡となり、成功しても半身不随や透析を一生続ける事に成るかも?臓器不全になり新たな治療も発生するかも」と考えると即手術しますとは言いませんでした。色々話している中で「あなたが私の兄だったら、悪いことは言わない兄ちゃん早く手術した方が良いよと言うよ」と言ってました。すぐにでも手術が必要と分かっていても相手の仕事の都合、本人や家族の決断の事考えたり、必要以上の恐怖心を与えない様にと細心の注意を払いながら、私の提案で全世界的に見て大動脈瘤血管置き換え手術に代わる良い方法は有りませんか?の問いにも今の処有りません、もし知っていたら教えて下さい私も確認してそちらの方法が良いと思われたらそうしますので、と謙虚さと最善の方法を追求しようとする姿勢だったので決断して市原哲也先生に命を委ねる事にしました。
手術後集中治療室から病室に戻った後夜中に何が無く目が覚めてカーテンの方見たら市原先生がそっと見ていて目が合ったら「ニコッとしながら具合はどう?順調に回復してるよ、そのまま、そのままと起き上がるのを手で制止して、又来るからね」と他の人の手術終わった後で疲れていたにも関わらず手術後の患者の状況も見て歩いていました。命の恩人ですので感謝しています。
手術後2年間でに有名人が大動脈瘤破裂で死亡した記事を2度ほど目にしますが私は検査で偶然見つかりすぐ市原先生を紹介頂き初診から2週間で手術迄段取り出来たので運が良かったです、①レントゲン撮って異常を感じて3日後に来る心臓の専門医白石博一先生を紹介してくれた本郷クリニックの神野弥生院長、白石先生はエコーの3日が後すぐCT撮影して、その場で市原哲也先生に紹介状書いてくれて、出来るだけ早く予約して市原哲也先生に見て貰う様に言われ、3月4日初診3月17日入院18日手術台にて麻酔かける寸前救急車到着、到着した方はすぐ処置が必要で私は裸になっていたのを着替えて病室へ、19日PM1時~6時過ぎ迄手術、成功したので生還、28日退院と10日間の入院で下した。

良い点

朝は受け付けは忙しく3人位待った記憶ですが手際よく処理していました。手術後は集中治療室に入り目が覚めると麻酔も切れて来て私を含め皆唸っていました、私の場合尿道の穴にチュウブが上手くはまっていなかったか?痛さで動いてしまいずれたのか?分かりませんが苦しくてベットから起き上がりました、看護師さんは仕事していたのですが気配に気付きそばに来て「どうしました?」と声掛けしたので「おしっこがしたい」と云ったら「どうぞそのままして下さい」「出ないんだよ」「大丈夫だからそのままして下さい」それでも出なくて苦しくなり「無意識にベットから降りてトイレに行こうとすると」「それ以上動くと縛りますよ」と押し問答している間におしっこが出て楽になった事を思い出しています。身体中に管が6~8本差し込んでいるので、ベットから降りようとした人は縛って下りれない様にしても良いと誓約書にサインしていたが、痛みとか、個人個人で動きたがっても治療上良くないのでベットに縛るしか方法が無いんだなと後で納得しました、病室に移ると朝、2~3時、6~7時の3階看護師さんが来て脈拍数、血圧、体温、心肺の動きを10分弱で診て「具合はどうですか?つらいですか?」「大丈夫です」と答えると「どんどん良くなってますよ、じゃお大事に」何か有ったらすぐ「ナウスボタン押してください」と笑顔で帰って行きさわやかでした。

良い点

外観は良く思い出せませんが、病院内は廊下、トイレ、待合室、病室、休憩所ともに綺麗に掃除が行き届いていたと記憶しています、病室に清掃員が入る時も掃除させて頂きます失礼しますと声掛けし入り、手際よく作業して失礼しましたとそっとドアを閉めて帰っていました。

良い点

予約は、習志野市の済生会病院、白石博一先生からの紹介状が有ったからかもしれませんがスムースに予約できたと思ってます、月曜日に市原哲也先生の診療希望を伝いた処木曜日に取れたと記憶してます。

良い点

予約日に受け付けして20分位だったと思います、待合室も広く持参の新聞を読んでいたらまもなく呼ばれて診察室に案内されて市原先生と面談でした。

良い点

私の場合は体調と仕事休める状況で有れば3~7日で手術出来たと思いますが、中小企業で不動産業と建設業者の代表なので仕事の段取りや資金繰り、家族や兄弟への説明、私自身の覚悟も有り2週間かかりました。

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